滋賀県大津市にある「厳かな涼しい場所」 – カリモクグループ エーアイディー

STAFF BLOG
スタッフブログ

公開日:2022/08/27 最終更新日:2023/11/26

滋賀県大津市にある「厳かな涼しい場所」

こんにちは。カリモク特約店エーアイディーの法水(のりみず)です。

先日、久し振りに大変厳かな涼しい場所に行って来ましたのでご紹介します。

ここを訪れるのは、ちょうど10年前に大きな手術をしまして、その前後にお参りに行って以来になります。

まずは、京都の京阪電車「出町柳駅」から叡山電車という、とてもとてもローカルですが、風情のある電車に揺られてスタートです。

およそ15分で「八瀬比叡山口駅」に到着します。

 

次は徒歩5分ほどでケーブルカーの八瀬駅に到着。

 

次はケーブルカーに乗ると9分で高低差日本一の561Mを一気に駆け上がります。

あいにくの雨模様で見えにくいですが、ケーブルカーは単線でちょうど中間地点で上下線が離合するようになっています。

 

 

ケーブルカーを降り、今度はロープウェイに乗り継ぎます。

この日は突然の大雨と思ったら、急に晴れてきて・・・という一日でした。

ロープウェイを降りて、またまた5分ほど歩くと比叡山山頂につき、そこからバスで少し下ると目的地に到着です。

目的地に到着!

そうです! 私が向かっていたのは世界遺産・比叡山延暦寺でした!

延暦寺はご存知の方も多いと思いますが、奈良時代末期に最澄が草庵を結んだのが始まりと言われていますが、、、

草庵を結ぶ?? 

庵を結ぶ・・・ググると

●草や木を用いるなどして粗末な家を作ること。

●粗末な仮小屋を作って住まい、目的の仕事を達成することや継続させること。

などと書かれていました。

19歳の最澄はその歳から比叡山に入り修行を重ねたのでしょうね。。。

 

延暦寺の根本中堂です。現在、令和の大改修が行われており見れなくて残念。

本来は↓の写真が外観です。

そして・・・・・・・・

『不滅の法燈』を拝見しに中に入ります。

残念ながら中は撮影禁止につき、実際の画像は見ていただけませんが。。。

↑『不滅の法燈』を撮影出来ないため、あくまでもイメージです。是非ご自身の目でご確認いただくことをおすすめします。

本堂は薄暗くお線香の香りが漂っています。

普通のお寺と違い、本堂を見下ろすというロケーションです。

とても不思議な気持ちになり、上から見下ろす不滅の法燈により威厳を感じます。

 

『不滅の法燈』とは、別名:消えずの法燈

今からおよそ1200年前、天台宗を開かれた「伝教大師最澄様」が、比叡山の山中にお堂を建立(現:根本中堂)し、自ら薬師如来ご本尊をお彫りになり、「明らけく、後の仏の御世までも、光伝えよ法の灯しび」と、御心を込められて点灯された尊火である。

この灯しびは、私たちに明るい豊かな人生と世界平和を願い点灯され、油断のない人生を送ることの大切さを諭された尊火である。

イメージ

織田信長による比叡山焼き討ちの際も、事前に立石寺に分燈されており断火を逃れたそうです。

江戸時代になると比叡山の再興にともない、法燈の灯りは無事戻されたそうです。

なのでおよそ1200年間一度も途絶えることなく灯り続けている灯りなんですね。

イメージ

ちなみに毎日、朝夕の2回、燃料の菜種油を絶やさないように僧侶が菜種油を注ぎ足し続けているそうです。

気を抜くと燃料が断たれて火が消えることから「油断」の語源になったと言われているとのことでした。

根本中堂ではそういった法話が僧侶の方から沢山聞けますよ。

 

 

ということで、10年間無事のお礼参りをし、あいにくの雨模様でしたが清々しい気持ちで比叡山を後にしました。

真夏でしたが、山頂は3℃~4℃くらい気温が低く、風が吹くと非常に涼しかったです。

比叡山延暦寺へは本日ご紹介したルートと琵琶湖側の坂本からケーブルで登るルート、

また、京都駅からバス一本で登るルートと3パターンあります。

あっ、あと登山ルートもありますよ!

紅葉の季節にでも、延暦寺を訪れて『不滅の法燈』をご覧になってはいかがでしょうか?