滋賀県草津市  『国指定史跡 草津宿本陣』 – カリモクグループ エーアイディー

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公開日:2023/08/05 最終更新日:2023/11/26

滋賀県草津市  『国指定史跡 草津宿本陣』

こんにちは、カリモク特約店エーアイディー大津オフィスの田中です。

今回は、大津オフィスのある草津市にあります『国指定史跡 草津宿本陣』をご紹介をしたいと思います。

JR草津駅の南へ約500m行くと、草津宿本陣があり、国の史跡に指定されています。 

上の画像が本陣です。前の通りは「東海道」です。

 

田中七左衛門家は、寛永12年(1635)に本陣職を拝命したとされ、明治3年(1870)までの約240年間本陣職を務めました。

田中家は副業で材木商を営んでいましたので『木屋本陣』ともよばれました。 

JRの草津駅近くにあり、最近はマンションが周りを囲むように建っています。

 

表門から入口のある式台まで白砂が敷かれた通路になっています。

 

『式台』と書かれ入口付近

 

入口付近を建物の中から撮影、外国の方が見学されていました。

 

 

ここから玄関広間です。

休泊者の名前が書かれた「関札」があります。

赤穂浪士の吉良邸討ち入りの3年前、元禄12年(1699)7月4日に【浅野内匠頭】が、7月13日には【吉良上野介】が宿泊している。そうです。

歴史を感じます。

 

玄関広間から畳廊下方向を見た画像です。

 

玄関から長い畳廊下を見たところです。

かなり長いです。

鴨居が低いので見学に来ていた外国人は頭をぶつけていました。

 

畳廊下の奥です。これより先きは一段高くなっています。

身分の高い方の「上段の間」「上段相の間」「台子の間」があります。

 

「上段の間」です。

 

天井に注目しますと、「格天井(ごうてんじょう)」になっていました。

大名など主客の休泊に使われ、本陣の中で最も格式高い部屋です。

部屋の中央にはさらに厚い畳を2枚敷いた「置畳」と呼ばれる場所があり、その上に座布団を敷いて座ります。床下からの襲撃を防ぐためだったとも言われています。

 

「上段相の間」上段の間の次に格式が高い部屋

 

「台子の間」上段の間の方のお手伝いする方の部屋

  

  

「上段雪隠」 男性用トイレ?上段の間のすぐ横にありました。 

「上段雪隠」 上段の間のすぐ横にありました。

 

 

廊下を渡ると「湯殿」ありました。

湯殿は大名などの主客が利用する専用浴室で、外にある湯沸かし屋形で温めたお湯を湯殿まで運んでいました。五右衛門風呂では無いそうです。 板張りの床の中央には排水時に使う溝が見られます。

湯舟に対して部屋が8畳と広くなっているのも、外から槍などの攻撃が届きにくするための工夫です。湯舟のあるスペース以外にも、脱衣場やお供の控えの間として畳の間が4畳あります。

 

台所土間です。

現在で言うキッチンスペースにあたる場所です。

宿泊客用の食事もすべてここで作っていました。五連式のかまどがあり、大人数用のご飯を炊けるような設備が整えられています。

天井が高く、夏の暑い日の見学でしたが暑さも軽減されている感じがしました。

 

江戸時代の居住空間、ライフスタイルを感じる「本陣見学」になりました。みなさんも是非ご見学ください。

近くにカリモク家具大津ショールームがございます。