新潟で白鳥を見に行こう!
こんにちは。
カリモク特約店エーアイディー、新潟オフィスの千田(ちだ)です。
東京都心で11月の最高気温を100年ぶりに更新するなど暑く長かった『夏』もようやく終わり、段々と寒い日が多くなってきました。夕方5時を過ぎるともう真っ暗。今年も冬がやって来ます。
新潟市では冬の訪れとともに、ある生き物が遠くシベリアの地から飛来します。それは『白いツ~バサの・・』白鳥さんです。このブログで何度か新潟の日本一自慢をさせていただきましたが、この白鳥さんも自慢のひとつ。新潟市は白鳥(コハクチョウ)の飛来数が全国No1なのです。
◎そもそも白鳥ってなんで冬に日本に来るの?
日本に来る白鳥はユーラシア大陸、特にシベリアなどの寒い地域に生息しています。寒いところが好きなんですね。でも冬になると大量の雪でエサとなる水草などが採れなくなってしまいます。また、ねぐらである湖沼も凍ってしまうので暖かい(人間にとっては寒い)日本に来るのだそうです。
◎じゃあなんで新潟市に多く飛来するの?
白鳥のねぐらは水辺です。新潟市には「新潟」の名前の由来にもなっている潟がたくさん存在します。潟とは海から切り離されて出来た沼のような湿地のことですが、これが白鳥のねぐらにもってこいなんです。
さらに日本一の米どころ新潟には田んぼがたくさんありますが、田んぼには白鳥のエサとなる落ち穂や二番穂がたくさんあるのです。コシヒカリの落ち穂を食べるなんてグルメなヤツですね。
◎新潟市で白鳥が見られる3つのスポットをご紹介
◆鳥屋野潟(とやのがた)
新潟市の比較的中心部にあり春には桜並木がきれいな潟でカリモク新潟ショールームからも10分ほどで行くことが出来ます。広さは158ha(東京ドームの34倍)で新潟市で2番目に大きい潟です。飛来数はおよそ4800羽です。
サッカーJ1アルビレックス新潟のホームスタジアムは鳥屋野潟公園内にあります。愛称の「ビッグスワン」は白鳥が羽を広げる瞬間と、スタジアムの屋根の形状が似ていることから命名されました。
◆福島潟(ふくしまがた)
新潟市の北区にある福島潟は白鳥の他にも国の天然記念物であるオオヒシクイをはじめ220種類以上の渡り鳥が飛来するため国指定鳥獣保護区に指定されています。広さは163haで新潟市では最も大きい潟です。飛来数は6200羽です。
湖畔には約3haの菜の花畑があり、春になると五頭連峰の残雪を背景にきれいな景色が広がります。4月上旬から5月上旬までが見ごろとなります。
◆佐潟(さかた)
新潟市の西区にある日本最大級の砂丘湖で大小2つの潟から成り立っています。こちらも水鳥の飛来が多く国指定鳥獣保護区に指定されています。また湿地の保存に関する国際条約であるラムサール条約に登録されています。広さは43haですが飛来数は7500羽です。
佐潟公園内には佐潟水鳥・湿地センターや野鳥観察棟などがあり白鳥やヒシクイなどの水鳥やオニバスなどの植物を間近に観察することができます。
ここまでご覧いただいた皆様、なにか違和感を感じていることと思います。そう、白鳥の写真が少ないんです。なぜなら白鳥は夜明けの早朝5時すぎから夕方5時位までは近所の田んぼなどへエサを食べに行っているので、ご紹介したスポットに昼間見に行っても居ないのです。冬の朝はまだ暗く、そして夕方はもう暗いので白鳥を見ることが出来ないのです。
やっと写真を撮ることが出来たのは、カリモクショールーム近くの田んぼでした。(トウダイモトクラシ)
白鳥は基本的には家族単位(両親と子供たち)で行動します(多くても8羽ほど)。写真の中の灰色がかったのが幼鳥です。
◎どうしても白鳥が見たい方におすすめ
やっぱり白鳥は優雅に泳いでいる姿をみないと・・・という方、「安心してください見られますよっ‼」と言うことで、最後に新潟市のおとなり阿賀野市にある瓢湖をご紹介します。
◆瓢湖(ひょうこ)
瓢湖は江戸時代に作られた用水池で広さも8haとほかのおすすめスポットに比べるとコンパクトです。作られた当初から白鳥が飛来するようになり「白鳥の渡来地」として瓢湖自体が天然記念物に指定されています。飛来数は6000羽です。
瓢湖では昭和29年に日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功しました。そのため昼間でもエサを探しに行かない白鳥がいるのだそうです。もう、うじゃうじゃ居ます。嫌っていうくらい見ることができますよ。
さて、今回は新潟市の「白鳥」をご紹介しましたが、新潟市に白鳥などの野鳥が多く生息しているのは河川、湖沼、潟などの水資源が豊富だからと考えられています。新潟市はこの自然環境を保全し持続可能な利用を推進し動植物と共存する取り組みを進めています。この考えはSDGs目標15と共通するものです。
白鳥を見に行くことはSDGsへの第一歩です。
最後に、新潟市の「市の鳥」はもちろん「ハクチョウ」です。