年末の大掃除。このタイミングで家具もお手入れ。
デスクや椅子やソファ。木や布や革があってやりにくそう。
意外に知らない家具のお手入れ方法を素材別にご紹介。
◆革の張地 (スエードやヌバックは除く)
・通常のお手入れは柔らかい布で表面を軽く拭く。もしくは40℃くらいのお湯で、固く絞った布でかるく拭いて、その後、乾拭きをして乾燥させる。
※化学ぞうきんは不可。
・汚れがついたら毛穴に染み込まないうちに早く拭き取るのがコツ。水溶性のよごれは40℃くらいのお湯で固く絞った布で、たたくようにして拭く。その後乾拭きをして乾燥させる。中世洗剤を薄めて同様に拭くこともできますが、あとで洗剤分を残さないように乾拭きをして乾燥させる。
・ボールペン・マジックインキなどの油性の汚れは落とせません。強くこすったりすると表面にキズがつきますので注意。
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◆布の張地
・定期的に掃除機でゴミを吸い取るか、軟らかいブラシでブラッシング。
・手垢や汗による汚れ 肘や座の前部などの手垢や汗による汚れは、布地を特に劣化させやすく、破れの原因になります。中性洗剤を温湯(40℃位)で薄め、布に浸し、固く絞って毛並(元から毛先)方向、またはシートの後ろから前、背もたれの上から下方向に拭く。数回繰り返し、その後きれいな温湯で洗剤分をのこさないように拭いておく。
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◆人工スエード
・日常のお手入れはエチケットブラシで軽くブラッシングして埃を取り除いて下さい。薄汚れ、手あか汚れは40℃程度のぬるま湯を染みこませ固く絞った布で全体を拭いて下さい。乾いたらエチケットブラシで毛並みを整えるようにブラッシングして下さい。汚れが残るようであれば、水で10倍に薄めた住居用洗剤で汚れを取り除いてください。
・お手入れ後は必ず水拭きし、残った洗剤分を取り除いてください。汚れの性質、度合いによっては完全に落ちない場合があります。洗剤を使った後、拭き取りが十分でないと残留した洗剤により人工スエードの表面品位を損なう恐れがあります。ベンジンのご使用も可能ですが、換気と火気にご注意下さい。
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◆合成皮革
・日常は、柔らかい布で軽く乾拭き。
隙間の埃は掃除機のノズルの狭いもので吸い取る。
※化学ぞうきんは不可。
・飲み物や食べ物の汚れがついた場合は、柔らかい布に中性洗剤を3~5%位に薄めたぬるま湯で硬く絞って拭き取ってください。そのあと水拭きで洗剤液を十分拭き取り乾拭きし十分自然乾燥させてください。
・ビニール製品などを長時間おいたままにすると、化学変化で変色することがありますので注意。
・ベンジンやアルコール系などの溶剤が配合された物は使用しないでください。可塑剤の抽出や、化学物質の吸収により、表面艶変化・硬化・軟化の原因になります。
※整髪料・ウエットテッシュ・手洗い用の消毒液なども、変色原因になります。
◆木部
・日常のお手入れは、柔らかい乾いた布で軽く拭いてください。
※化学ぞうきんなどは使用不可。(表面の塗装に悪影響のおそれあり。)
・汚れたときは柔らかい布に中性洗剤を3~5%位に薄めたぬるま湯に、布をひたし、固く絞ってから拭き取ってください。そのあと水拭きで洗剤液を十分拭き取り、その後乾拭き、充分自然乾燥させてください。
・水気のものをこぼしたら、柔らかい乾いた布で、すばやく拭き取って乾燥させてください。
※表面塗装を薄く仕上げた製品の場合は、水分が木材の中に浸透して、割れ・色落ちの原因になります。
木部の表面は、常に清潔に乾燥させておくことが長持ちの秘訣です。
※ 「カリモクベーシックカタログ 2017.2~」P.324 を参照しました。